[Memo]wordpressで「現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。」
久しぶりのブログ更新が、比較的どうでもいいネタで、
かつwordpressなんで、少し微妙ではありますが、メモ程度に。
wordpressの更新(いわゆるバージョンアップ)をしてみたら、
ブログページも、管理ページも以下のエラーが表示されて、何もできなくなったというお話です。
現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。
結論からいうと、処理中でなく、処理完了後もこのエラーがでているようなら、
SSHやFTPや、レンタルサーバならファイルマネージャみたいので、
サーバ上のwordpressを置いてあるディレクトリ(フォルダ)直下に
「.maintenance」ファイルができてると思うので、これを削除するか、
不安だったら、「.maintenance_org」など適当な名前にリネーム(変更)したら表示されます。
具体的な内容としては、まあ、既に巷に溢れてるんだろうと思いますが、
共有のレンタルサーバとかでwordpressを利用している場合に、FTPのポートが開いているので、
wordpressのバージョンアップを自ずとFTPで行う場面が多くなりそうですが、
バージョンアップ処理を開始して、実際に新しいバージョンのファイルをコピーする前に、
「wp-admin/includes/update-core.php」ファイルの「update_core関数」によって、
以下のようにメンテナンスにロックファイルが作成されます。(関係ないけど直前に古いロックファイルは消してるみたい)
$maintenance_string = ‘‘;
$maintenance_file = $to . ‘.maintenance’;
$wp_filesystem->delete($maintenance_file);
$wp_filesystem->put_contents($maintenance_file, $maintenance_string, FS_CHMOD_FILE);
で、ブログページ側の挙動を追っていくと、 (wordpressを置いているフォルダを起点に書きます)
1. 「index.php」で「wp-blog-header.php」をrequire。
require(‘./wp-blog-header.php’);
2. 「wp-blog-header.php」で「wp-load.php」をrequire。
require_once( dirname(__FILE__) . ‘/wp-load.php’ );
3. 「wp-load.php」で、「wp-config.php」が存在すればrequire。
if ( file_exists( ABSPATH . ‘wp-config.php’) ) {
/** The config file resides in ABSPATH */
require_once( ABSPATH . ‘wp-config.php’ );
:
4. 「wp-config.php」で、「wp-settings.php」をrequire。
require_once(ABSPATH . ‘wp-settings.php’);
5. 「wp-settings.php」で、「wp_maintenance関数」を呼び出し。
// Check if we’re in maintenance mode.
wp_maintenance();
6. 「wp-includes/load.php」の「wp_maintenance関数」が呼び出され、
「.maintenance」ファイルがあり、かつファイル内に記載されているepoch値(エポック値)から
600秒(10分)以内の場合には、「wp-content/maintenance.php」があれば、それを表示。
それがなければ、「 _e( ‘Briefly unavailable for scheduled maintenance. Check back in a minute.’ )」が
表示される。
function wp_maintenance() {
if ( !file_exists( ABSPATH . ‘.maintenance’ ) || defined( ‘WP_INSTALLING’ ) )
return;global $upgrading;
include( ABSPATH . ‘.maintenance’ );
// If the $upgrading timestamp is older than 10 minutes, don’t die.
if ( ( time() – $upgrading ) >= 600 )
return;if ( file_exists( WP_CONTENT_DIR . ‘/maintenance.php’ ) ) {
require_once( WP_CONTENT_DIR . ‘/maintenance.php’ );
die();
}
:
7. 日本語設定になっている場合には、「 _e( ‘Briefly unavailable for scheduled maintenance. Check back in a minute.’ )」が
「wp-content/languages/ja.po」に基づいて「現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。」が表示される。
#: wp-includes/load.php:178
msgid “Briefly unavailable for scheduled maintenance. Check back in a minute.”
msgstr “現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。”
そして、管理者ページ側もほとんど同じですが、
「wp-admin/index.php」で
require_once(‘./admin.php’);
「wp-admin/admin.php」
require_once(dirname(dirname(__FILE__)) . ‘/wp-load.php’);
されているので、結果、ブログページの3番以降と同じフローにのります。
あとは、メンテナンスページとして自分の作成した内容を表示したい場合には、
「wp-content/maintenance.php」という名前のファイルを作って、表示させればいいです。
サンプルテキストを置くとしたら、
echo “メンテナンス中です。ご迷惑をお掛けしてすいません” > ./wp-content/maintenance.php
簡単にメンテナンスのテストするなら、コマンドラインから以下をたたいて今のepoch値でロックファイルを作ります。
(※当たり前ですが、wordpressはメンテ中になりますので、ご注意ください)
php -r “echo sprintf(‘‘, time());” > .maintenance
ということで、エラーがでたので、久しぶりにphpのコードを読んで、中身を追って、
どこにでもありそうな処理フローの解説をするという誰得っぽい記事を書いてみました。久しぶりの更新なのに。。